国際送金(海外送金)が大幅時短&手数料削減!?海外FX出金の未来は三菱UFJの手中に!
国際送金(海外送金)の今後を占う三菱UFJの実証実験について徹底解説!
日々海外FX取引に勤しんでいるトレーダーに朗報です。
先般(5月14日)に三菱UFJ銀行や三菱商事含む関連会社4社が合同で、国際送金に新技術を導入する実証実験を始めることを発表しました。
(参考:「国際送金、数分で完了=三菱UFJに銀などが実証実験」時事ドットコム)
具体的な実験概要は以下の通りです。
- アメリカ「リップル社」の国際送金ソフト【xCurrent】を国際送金に利用する実験
- 小会社の海外銀行(アユタヤ銀行・スタンダードチャールズ銀行)どうしで、タイ・シンガポール間で送金
- 実現すれば手数料数百円、数分のうちに国際送金が可能になる
(参考:PDF「新送金技術を活用した国際送金の実証実験の開始について」三菱商事他)
実験が問題なく進行して、実用化されれば海外送金に革命が起きること間違いなし。
当然海外FXの出入金も今より安く、スムーズになります。
そんな今回の報道に関して、概要と今後の展望について管理人の所感を交えながらわかりやすく解説していきます。
※ここで紹介する内容はまだ実験レベルです。
仮に実験が成功したとしても実用化レベルに達するまでにはもう少し時間がかかります。
現状送金時間はどうにもなりませんが、送金手数料だけでも節約したい人はbitwalletの利用を検討してみてください。
目次
現状の海外送金・国際送金(SWIFT)の問題点と理由の考察
「出金に時間がかかりすぎで、手数料がバカ高い」
海外送金の問題点とは?と尋ねられた人は口をそろえてこう答えるでしょう。
- 手続きしてから着金するまでに3~5営業日かかる
- 着金するまでに手数料が総額5,000円程度かかる
国際送金ではこの2つがかなりネックになっているのは紛れもない事実です。
(関連:【海外FXの出金方法・手数料まとめ】何百回と出金経験がある管理人がレクチャー)
まずは現在国際送金を取り仕切っている「SWIFT」から、現状の問題点の根源を紐解いていきましょう。
そもそも「国際送金を管轄するSWIFT」とは
国際銀行間通信協会(Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication)の略。
全世界11,000の金融機関を接続して、国際送金のルール・仕組みを作成・統制している団体です。
カンタンにいうと伝言ゲームのようなイメージで「資金を送金してください」というメッセージ(SWIFTメッセージ)を送受信することで、国際送金を可能にしています。
(余談ですが、海外送金の手続きの際に入力する必要がある「SWIFTコード」は、SWIFTに加盟している金融機関に割り当てられている番号です。)
SWIFT管轄の国際送金で「時間がかかって手数料が高くなる」理由
理由はシンプルに着金までに経由しないといけない銀行が多いからです。
SWIFT送金では基本的に以下のルートを辿って、資金送金の伝言ゲームが行われます。
【SWIFT送金のルート】
送金元銀行→(中継銀行)→コルレス銀行→コルレス銀行→(中継銀行)→送金先銀行
■コルレス銀行
国外の銀行に送金手続きできる銀行のこと。
国際送金の際には送金元の国と送金先の国で、少なくとも2つのコルレス銀行を経由する必要がある。
日本では三菱東京UFJ銀行グループが独占、アメリカではシティバンク、JPモルガンがコルレス銀行の役割を担っている。
■中継銀行
送金元(送金先)銀行とコルレス銀行を繋ぐ銀行のこと。
送金元(送金先)銀行がコルレス銀行の口座を開設してない場合(※)は、コルレス銀行に口座がある銀行を中継することになる。
※銀行間で送受金する場合は、銀行それぞれがお互いの口座を開設しておく必要がある
最低でも2つ銀行を経由して、
- 送金のメッセージを受け取る
- 不正な送金でないことを確認する
- 次のSWIFTをコードを確認する
- 送金メッセージを送る
という処理が必要になるので、送金先に着金するまでに時間がかってしまうというわけです。
もちろん経由する銀行毎で手数料が発生する分、手数料も高くなります。
リップル社の「xCurrent」の特性と国際送金にもたらす効果
現状の問題点がわかったところで、次は栄光ある未来に胸をはせていきましょう。
今回注目を浴びているxCurrentについて解説していきます。
xCurrentとはブロックチェーンを用いた国際送金に特化したソフトウェア
xCurrentは即時国際送金を実現するためにリップル社が開発したソフトウェアです。
仮想通貨でも用いられているブロックチェーンという技術を用いています。
【ブロックチェーン】
ブロックチェーンとは取引のデータを分散してみんなで管理し合う技術のこと。別名「分散型台帳」とも呼ばれている。
実態がない仮想通貨において、ブロックチェーンを通じて「誰がどのくらいの仮想通貨を持っているか」「誰が誰にどのくらい仮想通貨を渡したか」などを把握している。
またここでは複雑になるため説明を省くが、ブロックチェーンはデータが改善されたりシステムがバグを起こすリスクが極めて少ない。
xCurrentを通じた国際送金のモデル=「送金元と送金先銀行、一対一の取引」
ザックリいうと今までSWIFTメッセージを通じてやりとりしていた情報を、ブロックチェーンの技術で代用しようとするのが今回の三菱UFJの試みです。
ブロックチェーンを導入することで、送金元と送金先、2つの銀行だけでやり取りが完結します。
【ブロックチェーンに記録される内容のイメージ】
- 銀行Aから銀行Bに10ドル送金しました(取引記録)
- 送金元は〇〇という企業で…(企業情報)
- 送金先は△△という個人で…(個人情報)
- 送金時は1ドル110円(為替レート)
- 送金でかかる手数料は☓☓円(支払いの詳細)
おおむね「ブロックチェーンに情報が記録される=取引終了」なので、送金は5分もあれば完了。
複数の中継銀行やコルレス銀行を経由しなくなるので、手数料も半額以下におさえることができます。
国際送金へのxCurrent導入実験は成功して実用化にまで至る可能性はあるのか?
気になる実験の結果と今後ですが、管理人の所感としては実験が成功に終わる可能性は高いと考えています。
というのもxCurrentにはすでに2件の導入事例があるからです。
■導入事例①
スペイン、サンタンデール銀行の「3クリック・40秒国際モバイル決済」。
xCurrentの導入により、スペイン・ブラジル・イギリス・ポーランド間の超高速国際送金を実現した。
(参考:サンタンデール銀行が「3クリック・40秒」で国際モバイル決済)
■導入事例②
SBIリップルアジアがリアルタイム送金アプリを開発。
xCurrentの導入で電話番号やQRコードを用いた即時銀行送金を実現した。
上記2例のように、今回の三菱UFJの試みも成功してなるべく早く実用化されることを切に願っております。
【おまけ】xCurrentが国際送金で実用化するとリップル(XRP)のバブルが発生する?
あくまで本編とは関係ありませんが、SNSなどで仮想通貨リップル(XRP)の動向についての投稿が散見されていたので、カンタンにコメントしておきます。
僕もリップルもってますが
将来価格1000円、とかは期待してません。
仮想通貨の市場規模が約4倍になると予想されているのでリップルも400〜500円が妥当なラインと思ってます。
国際送金国際送金って言われてますが国際送金されるからこそ、国家間の歪みが起きないようにその辺で安定すると思ってます。— 億田 タケシ@Lisk (@atcjo) 2018年5月20日
私のカキコをどなたかが質問された模様
言葉少なくて理解不能。すみませんでした。コネクターが少ないメジャー間→xCで十分早い
コネクターが複数のマイナー間→xRが効率的マイナーで活躍するXRPの価格を、国際送金「総額」やコルレス資金「総額」の代替の観点から推察するのは無理、の意です
— xkawaたん (@eXrpert) 2018年5月20日
【XRP暴騰確定】リップルがタイからシンガポールへ国際送金テストを開始! https://t.co/nRgdrWUJ0S
— わろ (@scharellztgro) 2018年5月19日
あくまで個人的な意見ですが、管理人としては「『リップル爆上げ!』とまではいかないんじゃないかなー」と考えています。
もちろん「国際送金に革命を起こしたxCurrentを開発したリップル社の仮想通貨」ということで、通貨価値の上昇は少なからず見込めます。
しかしこれはあくまで間接的なもので、リップルという通貨そのものの需要が高まるわけではありません。
「リップルが高騰する」という幻想のもとで買い需要が増えて一時的に価格があがっても、現在価格(77.34円※)の2倍~3倍が関の山でしょう。※2018年5月21日現在
ただ強いて言うなら国際決済サービスに関連する企業・金融機関の株には要注目です。
今後リップル社の技術を導入してサービスの利便性を向上させれば、ある程度の株価上昇は見込めます。
以上先般報道された三菱UFJ銀行とその他グループの国際送金実験について、管理人が思うことをツラツラ書いてみました。
管理人もトレーダーとして国際送金と切っても切り離せない状況にある以上、今後の動向を温かく見守っていきたいと思います。
最新情報がありましたら本記事に追記いたしますので、続報を楽しみにしておいてください。
※「現状の国際送金に嫌気がさしている…」という人は下記のページも読んでみてください。
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