XMが”i-account”経由の出金に対応?!【現状は利用すべきでない5つの理由とは】
XMのi-account導入について、管理人が本音で辛辣に語る
先日いつものようにXMに出金申請しようとしてる中で、新しい出金方法に対応しているのを発見しました。
追加されていた出金方法はi-account。
目新しい出金方法だたので利用するに値する出金方法なのか調査してみました。
結論からいうと、現状では「あえてi-accountを使うことはないかなー」という印象です。
利便性・手数料の両面で、先んじて対応していた同様のサービスbitwalletの下位互換でしかありません。
また”いわくつき”の会社が運営しているサービスなので「安心して利用できる」と胸を張っていえないのが現状です。
上記踏まえて、このページではXMが新導入したi-accountについて解説しているので参考にしてください。
※このページは2018年7月29日現在の情報を元に執筆しています。
目次
i-accountとは
i-accountは電子決済サービスの1種
平たくいうとi-accountはオンライン上で資金や通貨を管理できるサービスの名称です。
海外サービスへの送金の仲介プラットフォームとしての役割を担います。
昔Netellerを使った経験がある人は、ほとんど同じサービスが利用できるものと思っていただいて構いません。
(参考:海外FXのクレジットカード入金に抵抗がある人はNeteller入金がおすすめ)
決済サービスの中の1つとして、XMからの送金受け取りに対応した形になります。
完全日本語対応・日本人向けサポートあり
- 公式HP
- 口座開設フォーム・説明
- 会員ページ
- 出金・入金申請フォーム
i-accountは上記すべて日本語対応しています。
またi-accountは日本語専用のサポートデスクも用意。
利用中に不明点があれば、メールで日本人スタッフに問い合わせOKです。
マルチカレンシー・最大25種類の通貨に対応
i-accountは円やドル、ユーロをはじめ、25種類の通貨に対応しています。
【i-accountの通貨一覧】
USD, EUR, JPY, GBP, NZD, CAD, AUD, SGD, HKD, CHF, CNY, PHP, NOK, DKK, SEK, CZK, TRY, HUF, BGN, RON, IDR, TWD, PLN, THB, ZAR
外国にお住まいの方でも、XMから自国の通貨で出金できます。
i-accountがおすすめできない理由5つ【bitwalletと比較しながら解説】
冒頭でも申した通り、現状ではXMユーザーがi-accountを利用するメリットはほとんどありません。
というのもXMではi-account以外にもbitwalletという電子決済サービスが利用できます。
bitwalletと見比べるとあらゆる点で「i-accountはイマイチだな」と思ってしまいました。
詳細を比較しながら見ていきたいと思います。
※bitwalletについては下記のページで詳しく解説しています。
運営会社がリディアリッチのグループ会社で評判が悪い
i-accountを運営している会社PAYEDGE Limitedは、Liri Holdings Limited(以下Liri)の関連会社。
Liriの前身は、2016年に発覚した海外FX8億円詐欺(※)への関与を疑われているリディアリッチ(IACCOUNT SERVICES (HK) LIMITED)です。
※海外FX8億円詐欺とは?
国内業者と海外業者が協力してトレーダーに詐欺行為をはたらいた。
被害総額は約8億円。
リディアリッチ(IACCOUNT SERVICES (HK) LIMITED)が管理している口座に被害金が集まっていることで、詐欺の黒幕としてやり玉にあがった。
(参照外部サイト①:【リディアリッチ】海外FXで8億円詐欺?!真相を究明しました)
(参照外部サイト②:佐賀新聞「海外FX8億円超被害、投資金引き出せず 佐賀でも被害)
真相はまだ未解明ですが、詐欺業者の疑いは消えてないので評判は最悪。
ネット上には「打倒リディアリッチ」を謳うHPまで作られています。
「火のないところに煙は立たない」ので、真相が究明されるまではリディアリッチ関連の業者に近寄らない方が無難だと思います。
- 海外FX口座への国内銀行送金をシェア率100%で仲介
- 拠点であるシンガポールの金融庁から認可を受けている
で信頼性が高いbitwalletと比べると信頼性の差は「天と地ほどある」と言ってもいいでしょう。
【補足】なぜXMは評判が悪いi-accoutと提携したのか
管理人の知り合いのXMスタッフに聞いてみたところ「調査やヒアリングを重ねて、問題ないと判断したから利用開始に踏み切った」とのこと。
たしかに現在は
- 分社化してISACA認定資格※の下で管理体制を整える
- 香港で金融ライセンス(MSO)を取得する
など、一応は信頼性の回復を図っている節が見受けられるのは事実です。
ただ問題が起こってからでは遅いので、管理人は「もうちょっと慎重になったほうがよかったんじゃないかな…」と感じています。
※情報システム、情報セキュリティ、ITガバナンス、リスク管理、情報システム監査、情報セキュリティ監査等を担う国際的団体
クレジットカード・ビットコインで入金できない
i-account口座に入金する方法は銀行口座からの振込のみ。
bitwalletのようにビットコインで入金できないのはもちろん、クレジットカードから入金することもできません。
入金方法の選択肢が少ないので、i-accountを利用できる人は限られてしまいます。
入金・出金の手数料が割高
i-account⇔銀行口座の入金・出金は海外銀行送金で処理されます。
【海外銀行送金とは】
海外銀行⇔国内銀行で送金する仕組みのこと。
複数の銀行を経由しながら複雑なルートで送金が行われるので、申請から反映までに3~5営業日かかる。
i-accountが徴収する手数料自体は少ないものの、中継銀行や受取銀行で発生する手数料が高いのがネック。
口座に着金するまでに、最大で7,000円近くの手数料が差し引かれることになります。
入金 | 出金 | |
---|---|---|
i-accountが徴収する手数料 | 約360円~ (3ドル~) |
約600~3,000円 (5ドル~25ドル) |
中継銀行や受取銀行で発生する手数料 | 3,000~4,000円 | 3,000~4,000円 |
これなら海外FX口座から直接海外銀行送金で出金した方が手数料が安くつくくらいです。
(参考:【海外FXの出金方法・手数料】何百回と出金経験がある管理人がレクチャー)
一方でbitwalletは運営元のイープロテクションが日本国内に口座を作っているので、日本国内の銀行どうしで送金処理されます。
- 入金
→入金額の1% - 出金
→一律777円
上記bitwalletが徴収している手数料の他に出金コストはかかりません。
対応している海外FX業者が少ない
2018年7月19日現在でi-accoutに対応している業者はXMのみ。
bitwalletのように複数の海外FXの出入金には対応していません。
※bitwalletはXMの他TitanFXやAxiory、HotForexに対応しています。
複数の海外FX業者に対応してないということで、i-accoutを通じて資金をまとめて出金(※)することはできません。
電子決済サービスを利用する旨みが1つなくなることになります。
※電子決済サービスを通じた資金の一括出金
たとえば2つの海外FX業者(ブローカーA、ブローカーB)を利用している場合を考えます。
- ブローカーA→電子決済サービスに出金
- ブローカーB→電子決済サービスに出金
⇨電子決済サービスからまとめて出金する
まとめて出金することで、本来2回払うはずの出金手数料を1回分におさえられます。
XMでも対応しているのは出金だけ 入金には非対応
また現状ではXMにおいても対応しているのはi-accoutへの出金のみ。
i-accoutへの出金を検討している人は、今まで通り別の方法で入金することになります。
(参考:“XMの入金”についてどのサイトよりも詳しく解説する。)
口座維持・解約手数料が発生する
i-accoutでは口座維持や口座解約に手数料が発生する場合があります。
- 口座解約手数料
→5ドル - 口座維持手数料
→(18ヶ月未使用の口座に対して)毎月5ドル
つまり口座を開設した時点で、利用しなくなった際に最低5ドルの手数料が発生するということ。
放置すればするほど毎月5ドルずつ、また解約するタイミングで5ドル払わないといけません。
一方でbitwalletは無料で使い捨てOK。
解約しようが、放置しようが1円たりともかかりません。
i-account唯一のメリットはプリペードカード(i-card)が使えること
現状でデメリットが多いi-accountですが、1つだけプリペードカードに対応している点に光を見出すことができました。
i-accountでは口座開設者全員がi-cardなるプリペイドカードを作れます。
プリペイドカードはMasterCardのブランドなので、加盟店や対応ATMで利用OK。
i-accountからi-cardに資金を移しておけば、加盟店での決済に使えるのはもちろん、ATMから出金することもできます。
XMからプリペードカード(i-account)経由で出金する仕組み・手数料
プリペードカード経由で出金する流れと手数料は以下の通り。
- XMからi-account
- i-accountからプリペードカードにチャージする(即時反映)
:手数料は3ドル(=420円相当) - 出金通貨が円に変わる
:手数料はチャージ額の3.00% - プリペードカードを使ってATMから引き出す
:手数料は出金額の1.5%、最小2ドル(=240円相当)最大7.5ドル(=900円相当)
手数料については少しわかりづらいので、具体例を用いて説明してきます。
【12万円(=1000ドル相当)を出金する場合】
■1000ドルをi-accountからプリペードカードにチャージ
→手数料は3ドル
■1000ドルを円に変更
→手数料30ドル
■12万円をATMから出金
→手数料7.5ドル(※12万円の1.5%は1,800円なので上限適用)
⇨手数料は合計で40.5ドル(=約4,860円相当)
手数料は割高になりますが「何よりも出金スピード重視、手数料は高くてもいい」という人は利用してみてもいいでしょう。
i-accountのプリペードカード(i-card)の詳細まとめ
月額維持管理手数料 | 2ドル |
---|---|
初回カード発行 | 無料 |
再発行手数料 | 12ドル |
為替手数料 | 3.0% |
ATM引き出し | イギリス:1.5%(最小2ドル、最大7.5ドル) イギリス以外:2.0%(最小4ドル、最大10ドル) |
ATM残高照会 | 1.2ドル |
1回あたりの出金限度額 | 1500ドル |
XMのi-account導入に対する管理人の所管
i-accountを一言でまとめると「信頼性が未知数で、プリペードカード以外に利用価値がない電子決済サービス」です。
【i-accountのダメなところ】
- 過去に起こした詐欺事件の黒幕の関連会社が運営
- 銀行口座からの入金、銀行口座への出金の条件はbitwalletの下位互換
新サービスの導入ということで胸を踊らせて調査してみましたが、この記事を書き終わる頃には「なんでXMはi-accountを導入したのか?」ギモンが湧いてきました。
考えられる目的としてはXMカード(プリペードカード)の復活でしょう。
XMは以前VISAのブランドでXMカードなるプリペイドカードを発行していました。
ただ日本の金融庁からの圧力を受けてVISAはプリペイドカードのサービスを停止。
同時にXMカードも利用できなくなってしまいました。
そこで白羽の矢が立ったのがi-accountだったんだと思います。
上述したようにi-accountはプリペードカードに対応。
手数料こそ高いものの、i-account経由で出金すればXMの口座資金をATMから出金できます。
しかし管理人としては「せめて詐欺事件の潔白が証明されるまでは、導入しない方がよかったんじゃないかな」というのが本音です。
もし今後i-accountが何か問題を起こしたら、今までXMが築き上げてきた信用に傷がつくことになります。
また管理人は何より怪しさが残る会社のサービスは利用したくありません。
(この記事を読んでる大半の人も同じ考えだと思います…)
とりあえず管理人は今まで通りbitwalletを利用していきたいと思います。
まだbitwalletを利用してない人は下記のページも読んでみてください。
→bitwallet(マイビットウォレット)とは!9つの特徴と口座開設方法まとめ!
口座名 | 最大レバレッジ | 日本語サポート | ドル/円スプレッド | 最小取引単価 |
---|---|---|---|---|
888倍 | ◎ | 1.0pips~ | 100通貨 |
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